山﨑賢人、サプライズ似顔絵に感動『斉木楠雄のΨ難』撮影現場振り返り「実は一箇所笑ってます」

2017年11月18日

映画『斉木楠雄のΨ難』の大ヒット御礼舞台挨拶が18日、都内・新宿ピカデリーにて行われ、山﨑賢人、新井浩文が登壇した。

満席の会場に拍手で迎えられた山﨑は「公開から1ヶ月経ったにも関わらず足を運んでいただき、ありがとうございます」と挨拶、観客を歓迎した。満足度97,4%、人に勧めたい度94,2%と驚異の記録を叩き出し、大ヒットしている本作。そんな本作について、事前にSNSで募った質問を答えるコーナーで「印象に残っているエピソードは？」と聞かれた新井は「山﨑君は本当に笑いの防御力がすごい」と話し、本編同様に撮影現場も笑いが絶えず、堪えながら演技しないといけなかったと明かした。

それを受けて山﨑は「笑っちゃいけない役なんですけど、一箇所あるんですよ」とこれから鑑賞する観客へ見所をアピール。「基本僕が笑ってるところはないんですけど、賀来賢人くんとのシーンで、すごく接近戦で（笑）そこだけよく見ると口元がヒクって（笑）」と会場の笑いを誘った。

さらに、新井は地毛で撮影に臨んだため髪型について苦労した話や、山﨑はワイヤーに吊られ、ハーネスが辛かったと明かし、そんな体を張った2人に原作者・麻生周一から手紙と似顔絵が贈られるサプライズが。山﨑は「スンとした表情や佇まい、物凄く斉木楠雄でした！撮影現場などで何度かお会いして、斉木にしとくのが勿体ないくらいの面白ポテンシャルを感じました。いつか笑いをこらえる方ではなく笑わせる役柄もやって欲しいなと思っています」とのメッセージに「すごく嬉しくて、やって見たいです」と意気込みを見せた。

似顔絵が描かれた色紙を受け取ると、山﨑も新井も「すごい！」と口々に感動を露わにした。しかし徐々に新井が何かに気づき、「ちょっと待って」と会場を制し「似顔絵じゃないよね、これもう原作じゃない？」とツッコミ。山﨑は「でも似てますよ」と2人を見比べ、本作の確かなキャスティングを再確認した。

また、色紙が1枚しかないことに気付いた新井は「なんで1枚なの！？絶対山﨑君じゃん！」と異議を唱え、山﨑は「いやいや」と返したものの、新井は「当然だよ、そりゃ。あとで（麻生に）言っときますね！お前、なんで1枚なんだよ！普通2枚描くよね！って」と会場を盛り上げた。

最後に、山﨑は「今までの自分のカラーと言いますか。良い意味で、色々見せれたかなと思います。本当に転機のような作品なので沢山の方に見て頂いて本当に嬉しく思っております。笑って、幸せになれることが1番だと思いますので、どんどんこれからも広まればなと思います。今日は本当にありがとうございました」と挨拶、舞台挨拶は幕を下ろした。

原作者・麻生周一　手紙全文

映画『斉木楠雄のΨ難』が好評だと聞き、原作者として、そしていち出演者として、とても嬉しく思っております。
これも、劇場に足を運んでくださった皆様の応援と、福田監督を初めとした優秀な制作スタッフ陣、
素晴らしい主題歌を提供してくれたゆずさん、そして今登壇しているお二人を含めた俳優さん達の怪演のおかげだと思います。
山﨑さん、主演としてモノローグだらけの難しい役をやりとげていただき、ありがとうございました。
スンとした表情や佇まい、物凄く斉木楠雄でした！
ただ撮影現場などで何度かお会いして、斉木にしとくのが勿体ないくらいの面白ポテンシャルを感じました。
いつか笑いをこらえる方ではなく笑わせる役柄もやって欲しいなと思っています。
新井さん、実写化なんて無理だろと思っていた燃堂を完全再現していただき、ありがとうございました。
撮影現場でお会いした時はもう、そのもの過ぎて軽く恐怖すら覚えました。
ツイッターで似顔絵を描いた色紙を持って来るように言われていたのですが、仕事の為駆けつけられず申し訳ありません！
あとここにはいらっしゃいませんが橋本環奈さん。好きです。
その他全ての出演者さんに一人一人お礼を申し上げたい所ですが、長くなってしまいますのでこの辺で。
ともあれ皆様のおかげで実写映画が期待以上にいいものになって僕は幸せです。改めて、本当にありがとうございました！